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小規模多機能ってどんなところ? 看護師業務や働いていて良かったことなど紹介

こんにちは。くりいむぱんだです☆

今回は看護師として働く方に向けての記事を書きたいと思います。

私は今は3ヶ月の息子の育児をしながら専業主婦をしていますが、妊娠前まではずっと看護師をしていました。

病院での病棟勤務(夜勤ありの3交代)を6年間程度とその後は小規模多機能という老人介護施設で1年間程度働きました。

 

病院での病棟勤務をされている看護師さんはきっとその多忙さや仕事量の多さに疲れて、転職を考えてみたり辞めたいと思ったことが一度はあるのではないでしょうか?私もずっとそうでした。そして悩みに悩んだ末に、転職して施設で看護師として働く事に決めました。

転職する前は病院での看護師経験しかなかったので、施設での1日の流れや雰囲気はどんなものなのか、看護師業務はどのようなものがあるのか、どれくらいの日常生活レベルの利用者さんがいるのかなど、いろいろなイメージが湧かずにいました。そしてそれがゆえに転職を迷うと言うところもありました。今現在看護師として病院で勤務されていて介護施設に転職を考えていらっしゃる方でそのような方は多いのではないでしょうか?

そこで、今からこの記事の中で、私が働いていた介護施設での1日の流れや詳しい業務内容、病院との違い、働いてみて感じたメリットやデメリットなどをいろいろと紹介していきたいと思います。

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まず、お年寄りの方を対象とした介護施設にはいろいろと種類があります。それぞれの施設によって対象としている要介護度の区分が違ったり、提供しているサービスが異なったりします。

www.minnanokaigo.com

 いろいろな種類がある介護施設の中で私は「小規模多機能型居宅介護施設」という施設で働いていました。

小規模多機能型居宅介護施設とは

「小規模多機能型居宅介護施設」とは、「通所」「宿泊」「訪問」の3つを組み合わせて利用するサービスです。基本的に在宅を拠点とした自宅で生活できる方向きの施設なので、病院のように重症度が高い方や寝たきり状態の方はほとんどいません。

 

私の働いていた小規模多機能ではそれぞれのサービスを利用している利用者さんの人数は日によって差はありましたが、だいたいの人数で言うと、通所で来られる方が1日10~18人程度、宿泊される方が1日5〜7人程度、訪問が1日3~4人程度でした。

宿泊サービスを兼ね揃えている施設なので、夜勤もありました。(私は夜勤はしていませんでしたが。)こちらは病院とは違い2交代でした。宿泊している方の人数も少ないため夜勤はスタッフ1人で宿泊の方全員をみるといった感じでした。

スタッフの人数は全員で12人程度でした。内2人はケアマネージャー、(ケアマネージャーは基本的に事務系の仕事のみで身体介助などの直接的な介護はしていませんでした。)内2人は看護師、という感じの人数構成でした。看護師の業務内容についてはまた記事内の後半で書いていきます。

 

小規模多機能での1日の流れ

次に小規模多機能で勤務していた頃の1日の流れを紹介していきます。

●午前●

9:00〜

始業  申し送り(夜勤のスタッフから、夜間何か変わったことがあれば日勤のスタッフへ申し送りがあります。)

カンファレンス(その日1日のスケジュールの確認や担当業務の確認をみんなで行います。)

9:10〜  

掃除(フロア内の掃き掃除、モップがけ)

9:30〜

コーヒーの準備(利用者さんに出すコーヒーを入れて配ります。)

送迎(通所の利用者さんの家までお迎えに行きます。すぐ近所に住んでいる方は歩いて行きますが、遠い方は車で行きます。)

10:00〜

バイタル測定(1日に1回は必ず利用者さんのバイタル測定を行います。)

料理(利用者さんのお昼ご飯を作ります。)

入浴介助(利用者さんを順番にお風呂に入れていきます。だいたい2日に1回は入浴が出来るように一人ひとり曜日を予め決めて行っています。)

トイレ介助(トイレ希望があった時はもちろんですが、認知症の方も多いため動ける方でも定期的に声かけしてトイレ誘導をします。)

記録(変わったことがあった場合は適宜記録をします。排尿や排便があった場合も記録に残します。)

10:30〜

体操(ラジオ体操やお年寄りが好きな曲に合わせたオリジナルの体操、ボールを使って体を動かすような簡単な体操をします。体の体操だけでなく「果物の名前」などとテーマを決めて順番に言っていくような頭の体操や昼食前の口腔体操も毎日します。)

洗濯(入浴された方の洋服を洗濯して干します。自宅に持って帰って洗濯はするため不要な方もいます。)

トイレ掃除(午前と午後にそれぞれ1回ずつは必ずトイレ掃除をします。)

訪問(訪問のサービスを利用している方の自宅に訪問し、買い物や掃除、洗濯などの家事を手伝ったり内服がきちんとできているのかの確認を行ったりします。必要な方には訪問時にお弁当を届けます。)

12:00〜

昼食介助 見守り 歯磨き介助 昼食後の内服 or  お昼休憩(昼食時はだいたい3人くらいのスタッフが残り、利用者さんの昼食の介助や見守りをします。残りのスタッフは休憩に入ります。)

 

●午後●

13:00〜

カンファレンス(午前中に何か変わったことがあれば情報共有します。)

13:10〜

料理(利用者さんの夕食を作ります。)

入浴介助(午前中に引き続き入浴できてない方がいれば行います。)

14:00〜

レクレーション(その日によって風船バレーやボーリング、輪投げなどレクレーションを決めていてそれをみんなで行います。たまにおやつを作ったり、近所へ散歩に出かけたりするレクレーションの日もあります。)

15:00〜

おやつとお茶の準備(利用者さんに出すおやつとお茶を準備して配ります。)

トイレ介助

干した洗濯物を取り込む

トイレ掃除

リハビリ(全員ではないですが、動けるけれど認知症のため自分から動こうとしなかったり、一人で動くと転倒リスクが強いような利用者さん数名を対象に行っていました。)

17:20~

夕食介助 見守り 歯磨き介助 夕食後の内服

17:50~

送迎(夕食を食べずにお昼過ぎ頃に帰宅される方もいますが、だいたいは夕食後に帰宅される方が多いです)

宿泊の利用者さんの更衣介助(就寝時間になればそのまま就寝できるようにパジャマに着替えさせます。)

18:00 

・終業(18:00終業でしたが、宿泊の方の更衣介助や送迎に時間がかかり15分〜30分程度は毎日残業がありました。夕食後の食器洗いやフロア内の片付け、翌日の準備などは10:00~出勤の遅出のスタッフが1人でしていました。遅出の場合は19:00就業でした。)

だいたいこのような感じでした。

業務内容については、入浴介助、料理、リハビリは担当するスタッフがその日によって予め決まっていました。それ以外のトイレ介助や掃除、洗濯、記録に関することやレクレーションなどは手の空いているスタッフが行うといった感じで担当は決まっていませんでした。

送迎は車の場合は免許が必要なので、その関係でできないスタッフもいました。私は車の免許は持っているのですが、送迎は一度もしたことがありませんでした。運転にあまり自信がないことを伝えると、それならしなくても大丈夫。と免除してもらえました。

送迎はその日その日で、誰がどの利用者さんの送迎に行くのかカンファレンスで予め決めていました。

 

食材や日用品などの買い物も週に2回程は誰かが車で買いに行くようになっていました。食材は宅配もしてもらっていましたが、調味料や加工食品などは外で調達していました。

 

病院と介護施設の雰囲気の違い

次に病院と施設の雰囲気の違いについて書いていきます。

まず病院は病気の方が入院している場所なので、予期せぬことが日常的に起こる場所です。一日の業務内の中で自分のするべきことが決まって、朝頭の中でどう動こうかイメージしていても患者さんの容態の変化やそれによって緊急で入った検査や治療などによって、するべきことはどんどん変わってきます。そしてその度に頭の中で一日のスケジュールを修正して自分で考えて動かなければなりません。体だけでなく頭を使わないと仕事を効率よく回すことができないハードな業務内容です。

 

しかしこれが施設になるとガラッと変わってきます。施設では基本的に時間がゆっくりと流れています。病院で勤務しているといつもバタバタしていて「もうこんな時間!」と時計を見て思うことが多々ありましたが、施設では「まだこんな時間か。」と言う感じで時計の針がなかなか進みませんでした。転職した当初はすることがなさすぎて何をして良いのかが分からないことが悩みだったくらいです。

 

職場内の雰囲気も病院と施設とでは全く違っていました。例えば朝の申し送りやカンファレンスにしても、病院ならば、大事な情報をみんなで共有する場なので、みんな真剣にメモをとったりしながら話を聞きます。少し間違ったことや情報が不足している時は先輩ナースから後輩ナースに厳しい指摘が入ることも度々で、ある程度緊張感のある雰囲気の中で行われています。

しかし、これが施設での申し送りやカンファレンスとなると、まず、夜勤者からの申し送りにしても、病院のように容態が日に日に変化するようなこともないので、特に申し送るほどのことがない日も多く、あっという間に終わります。カンファレンスは利用者さんの情報共有というよりは、その日一日のスケジュールの確認をする目的が強い感じです。この利用者さんの介護保険の訪問調査がありますとか、この利用者さんが病院受診をしますとか、この利用者さんの送迎はどのスタッフが行きます、とかそういった具合です。病院のような緊張感はなく逆におふざけが入るくらいです。

施設は病院と違い日常的にゆったりとした雰囲気でした。送迎などでフロア内に人手が足りていなくてバタバタとすることもありますが、病院とは違い生命に関わるようなことでバタバタすることはめったにないので、忙しくてもピリピリした雰囲気にはあまりなりませんでした。

 

スタッフの雰囲気の違いについては、病院は女ばかりの職場でしたが、施設は男女が半々くらいでした。年齢層は施設の方が高めな印象でした。私の勤めていた施設では上は70代の方もいました。(老々介護ですね(^_^;))病院と同様に新しい人が入ってきたら昔からいたスタッフがいびるというか強く当たるようなところは少しあったのですが、私は看護師というキャリアがある分一般の介護スタッフよりもそれはなかったように感じます。

 

介護施設へ転職当初の戸惑い

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次に私が病院から施設へ転職した当初戸惑ったことを書いていきます。

以前勤務していた病院ではきっちりと一人ひとりの業務が決められていたので、施設に転職した当初は業務内容がアバウトにしか割り振られていないことにとても戸惑いました。上記にも書いたように入浴介助や料理など、一部はその日によって担当が決まっていましたが、誰が責任を持って行うのか決まっていないことも多かったです。

病院でももちろん他のスタッフが忙しそうなら自分の仕事でなくても手伝ったりし、協力しながら業務をしていましたが、最終的にきちんと誰が責任を持って最後まで行うのか、その「責任の所在」ははっきりと決めている事柄が多かったです。なので、施設で勤務し始めた当初は「これでいいの?」と一人でモヤモヤすることが多々ありました。

例えば記録についてなら、何か利用者さんの容態の変化があった際に記録に残さないといけないですが、誰が記録するのかを決めていないため大事な事でも記録できていない時もありました。そして病院のようにその日ごとに誰がどの人の担当というのを決めていたりもしないので、記録に残していてもそれを定期的に読むという習慣がなく、スタッフ間での情報共有がとても難しかったです。

 

また、誰が何をするか決まっていないので、仕事をサボる人が出てくるという点も困ったものでした。まじめに仕事を見つけて動くスタッフもいれば、仕事はたくさん残っているのに利用者さんとひたすら世間話をしていたり、(これはもちろんコミュニケーションの一環として大切ではありますが)新聞を読んでみたり・・・(これは明らかにサボりですね)スタッフによって仕事量に差が出てきてしまいまじめな人ほど大変になってしまう感じでした。

 

小規模多機能での看護師業務

次に施設での看護師の業務について書いていきます。

私の働いている小規模多機能では、看護師もその他の介護スタッフと業務内容はほぼ同じような感じで入浴介助や料理当番なども他の介護スタッフと同様に行っていました。看護師だけが行なっていた業務については少ないですが、以下のような感じでした。

●内服薬の配薬(内服介助は介護スタッフも行っていましたが配薬するところまでは看護師だけが行っていました。便秘で下剤を屯服で内服する場合なども看護師が排便状況を確認して配薬していました。)

●吸引、摘便、インスリン注射などの行為(頻繁にはありませんが知識や経験がないと危険な行為でもあるので基本的に看護師が行っていました。)

●病院受診の付き添い(基本的に病院受診は家族の同席のもとで行ってもらっていましたが、家族の都合が付かない場合や利用者さんの体調が急に悪くなった場合などは看護師の付き添いで受診していました。その場合は介護タクシーを利用していました。)

 ●利用者さんの日々の観察とアセスメント(これは全スタッフに共通する業務ではありますが、看護師として働いている以上は特に気を付けて私は行っていました。状態の変化や創傷が新たにできた場合などは介護スタッフから報告を受けて、それをアセスメントした上でどうするべきが方針を考え周りに発信していました。)

だいたいこのような感じでした。

 

 

次に病院から介護施設で働く看護師に転職してみて私が感じた、メリットとデメリットをまとめたいと思います。

介護施設で看護師として働くことのメリット

1.業務内容が病院と比べると断然楽

何と言ってもまずはこれが私には一番のメリットでした。病院ではいつもバタバタと忙しくしていて身体的に大変なだけでなく心の余裕がもてませんでした。病院ではしなければいけないことをうっかり忘れてしまったり間違ったことをしてしまえばそれが命に関わってしまうという緊張感が常にありましたが、施設に移ってからはその緊張感から解放されのびのびと仕事できるようになりました。

 

2.時間外労働が少ない

病院で勤めていた頃は、担当患者さんのカルテを読んだり指示を確認したりするために、始業時間よりも1時間ほど早くいつも出勤していました。そしてその始業前の時間外は申請できないためサービス労働でした。施設の場合は毎日特に変化がないのでカルテを読むなどの始業前の仕事の準備は不要でした。始業時間のギリギリに行ったの良いので朝自宅でのんびりと過ごすことができました。

また終業後の残業についても病院で勤務していた頃は、記録することがたくさんあったり処理しないといけない書類があったりで、平均して2時間程度は毎日残業していました。しかし、施設では残業は毎日15〜30分程度あるくらいだったので、その後のプライベートの時間も充実させることができました。

 

3.料理当番が案外楽しい

私が働いていた施設では利用者さんが食べる食事はスタッフが準備していました。一度に20人分程度のたくさんの量を作らないといけないので最初のうちは慣れなくて大変でしたが、私はもともと料理が好きなので、慣れてくるとそれを仕事としてできるのは楽しかったです。かなり個人的な意見ではありますが、これも良かったことのひとつです。

 

4.イベントや外出行事などのレクレーションはスタッフも楽しめる

私が勤務していた施設では時々、利用者さんを連れて景色の良いところにお散歩に出かけたり、外食をしたりということをしていました。ボランティアの方が施設に来て楽器の演奏をしてくれたり、夏には夏祭りを敷地内でしたりするようなイベントもありました。利用者さんを楽しませることを目的にしていて、スタッフは準備が大変な点もあるのですが、楽しくもありました。

 

介護施設で看護師として働くことのデメリット

1.看護技術や医療の知識が生かせない→忘れてしまう

これが私が感じた介護施設で看護師をする上での一番のデメリットです。確かに介護施設は病院よりも楽ではあるのですが、せっかく看護師の資格を持っているのにそれを充分に生かすことができないというジレンマをやはり感じてしまいました。そして看護技術や医療の知識は、医療の現場を離れたらその期間が長くなるほどどんどん忘れていってしまいます。せっかく努力して習得した技術や知識なのに忘れてしまうのはとてももったいなく感じてしまいました。

 

2.お給料が減った

これは勤務する病院や施設にもよるとは思いますが、私の場合は転職することでお給料がかなり減りました。もちろん施設では夜勤をしていなかったからというのもあるのですが、施設で夜勤をしていたとしてもきっと病院で看護師をしていた時ほどはもらえなかったと思います。

 

3.スタッフが少ない分休みの希望が通りにくい

病院で勤務していた頃はスタッフが全員で30人ほどいたので、事前に希望しておけば休みたい時に休めることが多かったです。なので平日に長期の休みをとって旅行に行くなんてこともよくしていました。しかし、施設ではスタッフの人数が少なかったため、スタッフ同士同じ日に休みの希望がかぶってしまうと、休みを取ることが難しい時もありました。

結論

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最後に結局のところ転職してみてどうだったかをまとめます。

長々と書きましたが、結局私は病院から介護施設で働く看護師に転職してみて良かったと感じています。

病院にいた頃は身体的にも精神的にも大変なことが多く気が滅入ってしまいそうになることもありましたが、介護施設に移ってからはのびのびと割と楽しく働くことができました。

もちろん上記に書いたような、せっかく習得した看護技術や医療の知識を生かせないなどのデメリットはあるのですが、私のように病院で看護師として働くことに少し疲れてしまった方には息抜きとしてとてもおすすめです。

1.2年ほど病院を離れて施設でのびのびと働いて息抜きをして、また病院に戻るというのもアリだと思います。産後のママさんで育児が大変な間だけ少し介護施設で看護師のパートをするというのも良いと思います。(実際にそんな方も割りと多かったです。)

 

介護施設で働くことでスキルアップできるところも意外とあり、いろいろな介護支援サービスについて詳しくなったり、認知症の方とのコミュニケーション技術がより一層身に付いたりもします。なので一概に介護施設で看護師をする=スキルが衰えるという訳でもないと思います。また病院に戻った時に、介護支援サービスについて詳しいと患者さんの退院支援に役立ったり、介護施設で身に付いた認知症の方への対応を不穏時に生かせたりすると思います。

 

そして、看護師として働いている方々はやはり皆さん人と関わることが好きであるからこの仕事を選んだのではないでしょうか?

私は介護施設に転職して気持ちに余裕をもって働くことでその原点を思い出すことができ、「やっぱり看護師の仕事っていいな。」と思い直すことができました。

少しゆっくりとした雰囲気の中で働くことでそう思い直し気持ちを持ち直すことができたのが、結局私にとって1番良かったことだったかなと感じています。

今現在私は息子がまだ小さいので看護師は辞めて育児に専念していますが、また落ち着けば復帰するつもりです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。